愛知県名古屋市で年間30棟のこだわりの注文住宅を建築している阿部建設株式会社様。
今回は、取締役 注文住宅部 部長の阿部将也様へインタビューをさせていただきました。
現場監督の課題
ワンストップ体制のなか、現場管理に対する時間が多くかかっていた
建築会社のDX化の参考事例が無く推進が進まなかった
設計や施工のスキルアップが属人的だった
現状と効果
現場管理時間を削減し、設計や営業対応時間を増加。受注率が向上した
log buildの研修を通してDX化が一気に進んだ
全現場のVR空間に好きな時に全員がアクセスできるので、組織力の向上に繋がった
―log buildのリモート現場可視化アプリは経営層視点で、どのような印象がありますか?
従業員の現場への移動時間を削減し、営業やプランニングに時間を使用できるようになったので、コストメリットが非常にあると思います。
「工事の管理時間」は間違いなく大きく削減できるようになりました。実は、サービスを導入してから新規の契約率があがっています。弊社の現場管理者は設計打ち合わせから引き渡しまで一気通貫の体制を取っているのですが、現場管理時間が削減され、お客様へのプレゼンの時間が増え、営業時間の創出ができるようになったからだと思います。リモート施工管理体制の導入前後で契約率に2倍もの差が生まれています。
―現場管理のDX化に向けた会社や事業のミッションやビジョンがあれば教えてください。
最終的には会社に来なくても全員が仕事をできる状態にしたいです。他の業界では進んでいる「好きな時間に好きな場所で仕事ができる」取り組みを建築業界でやっていきたいです。「会社に社長しかいなくて、他の従業員は違う場所で好きな時間に働いている。」みたいなカタチが理想です。
今期は3年計画の最終年で、目標は、「デジタル化&フリーアドレス化」でした。iPadの支給を社内で実施し、プレイヤーは全員持っています。だいたい15人くらいでしょうか。log buildの導入研修時に建築会社ecomoのDX化の具体的な取り組みを教えていただきました。今まで、参考にできる会社が無かったのですが、ecomoを見て初めて建築会社がペーパーレス、フリーアドレス、デジタルツールを駆使している事を体感しました。それによって、ecomoを真似していこうと決め、すぐに行動にうつしました。
―現場管理の経営方針を教えてください
私の考えでは、現場管理は現場へ行って良いと思っています。一気通貫なので、各担当に完全に業務は任せており、各プレイヤーへ手札をたくさん用意してあげたくて、log buildを採用しました。全く現場へ行かない人も、ちょこちょこ行く人も使える。誰もが使いこなせるサービスだと思っています。また、業者さんにもメリットを生みたいです。私の想いでは、自発的に動ける職人さんをどんどん作っていきたいです。
―Log Walkのリモートによる現場可視化によって変化したことについて教えてください。
現在、注文住宅事業部では、ほぼ完璧に使いこなせています。
「あの物件どうだったけ?」「過去の物件では、こういう施工にした、こういう下地を入れて施工した。」など社内のコミュニケーションにも役立っております。今までは、他の担当者の物件の完成時や施行時に本当は行きたくても、時間的になかなか行けませんでしたが、Log Walkにより、「あの物件の階段ステキだったね!あの物件のデザインめっちゃかっこいいよね!」など、従業員全員が自社で建築した全ての現場をVR空間で好きな時間に好きな場所からアクセスできるので、組織力が間違いなく上がりました。従業員の提案の引き出しが、日々どんどんと増えていくイメージです。
他にも、1回の敷地調査で、全体像を完璧に把握できるので、本当に助かっています。今までは、敷地調査に行ってスマホで写真を撮影して、情報共有をしていましたが、全ての見たい場所「あのブロックどうだったけ?あのブロック何段だったけ?」ということがありました。Log Walkによってプランに関わるメンバー間での敷地情報をしっかり把握できるようになったことは、社内打ち合わせの効率化、業務フローの効率化になりました。
また、営業時にお客様へ敷地状態をLog Walkで見せると、お客様からも「こんなふうにしっかり敷地の調査を実施して、情報共有してくれるんですね!」という好評価を得られました。
工事状況のお施主様への報告は、360度写真で簡単に状況報告が出来るLog Walkの「施主共有機能」をどんどん活用して、お客様満足度の向上に繋げていこうと思っています。
―工事現場の安全管理の観点では、どのような変化がありましたか?
2年ほど前に現場で大きな事故がありました。現場はもともと綺麗でしたが、もっと工事現場の安全管理を徹底していこうと思っていました。
安全管理マニュアルがバージョンアップするので、それをLog Systemによって頻度高く全員で安全管理を徹底的にやっていくところです。現在は、もともと職人さんによってバラつきのあった現場美化が、そんなにバラつきが無くなってきました。全員で現場状況を可視化しているので、職人さんの意識改革になったんだと感じます。
―どのような会社にこのサービスを進めたいですか?
品質管理や安全管理のために全現場を細かく行きたいけど、忙しくて全物件細かく行けない会社に進めたいです。Log Walkは、自社の施工中現場を簡単に且つ瞬間的に誰でもオフィスで確認できます。設計も経営陣もあたかも現場に行ったかのように把握できる。規模がそこまで大きくない工務店だと社長がたまに現場をまわっているケースもあると思いますが、Log Walkなら、3日に1回は最新状態で現場がまるっと見えるので、社内で無くてはならないハブになっています。
本当は建築現場が好きだけど、忙しくてなかなか現場に行けない設計さんっていると思います。弊社の設計も全員建築が大好きなスタッフなので、空いた時間やお昼ご飯を食べながら自分の担当物件はもちろん他の設計が担当した物件をLog Walkで見ていたりします。そういう風景を見て、本当に取り入れて良かったなと思っています。
埋め込まれているVR現場空間は、Log Walkの「施主共有機能」を使用しており、お施主様は建築会社よりVRで建築現場の進捗報告を受けられるので、大きな顧客満足度の向上に貢献します。
誠実な建築。
阿部建設の創業者が100年以上前から大切にしてきた思い。
それは「愛情がこもった家づくり」でした。
私たちは、お客様にとって何が本当に幸せな家なのかを、本気で考えます。
その答えを探すために、時間をかけて誠実にお客様と向きあってきました。
こうした「誠実建築」の精神こそ、阿部建設の最大の強みです。
最後まで妥協することなく、ときに採算を度外視してでも、真にお客様のために考え尽くされた家を、一緒に築き上げていきます。