デジタルを活用した現場管理・品質管理を推進されている静鉄ホームズ様。
今回は、住宅建設部の浦野課長と実務を行っている宇野様へインタビューをさせていただきました。
現場監督の課題
現場チェックがどうしても現場や担当者によって抜け漏れやタイミングを逃しやすい
マネージャークラスがなかなか現場を見に行くことができず、フォロー対応に限界があった
施主からの『建築中の現場を知りたい!見たい!』という想いに全て応えられなかった
現状と効果
全棟統一した品質チェック体制とルール構築で確実に現場チェックの目を増やし、会社の強みになった
適宜、いつでも現場を見たり確認できるようになり、スピード感持ってフォローにあたれる
全ての施主へ統一した形で現場報告が万遍なく会社として応えられる体制になった
ー 本日はありがとうございます!
早速ですが、現在の新築事業部の体制についてお聞かせください!
○ 浦野課長
当社は年間110棟規模。そのうち注文住宅が大半で年間90棟と、あとは分譲20棟ぐらいやっています。
また施工エリアとしては静岡県の中部から東部エリアで、2拠点を中心に営業店は6店舗で展開。
現在は熱海まで施工範囲が広くなってきています。
ー普段、業務の役割としてはどのようなお仕事をされていますか?
○ 浦野課長
現場監督を束ねている建築課という部門があり、そこの課長をしています。
この建築課には品質管理室もあり、そこの実務担当者として宇野がおり、監督とタッグを組んで現場管理を行ってます。
○ 宇野様
私はこの品質管理室でLog Systemを活用して現場管理をしており、全現場を一人で見ております。
ーLog Systemを導入したきっかけはどのようなものだったのでしょうか?
○ 浦野課長
最初のきっかけとしては、あるメーカーさん経由で紹介されて話を聞いたことです。
以前からDXには興味がありましたので、早速ecomoさんに視察に行きました。
ーLog Sysytemを初めて聞いた時に、解決できそうと思った内容は何がありましたか?
○ 浦野課長
現場への訪問回数を減らすことができそう!と思いました。
現場管理マニュアルなどを作ったりと改善を行ってきましたが、訪問回数をなかなか減らすことができませんでした。
その他にも色々と機能面でも魅力に感じる話もありますが、1番は現場管理の業務改善に繋がると感じました。
ーLog Sysytem導入後に実際に何が変わりましたか?
○ 浦野課長
まず現場監督自身が「現場管理を効率的にしていこう!」と意識が高まりました。
それに加えて本来やらないといけなかった段階での自主検査を、品質管理室の宇野さんがLog Systemを活用することで全現場にて実施できるようになりました。
監督としてやるべきことが確実に実施することが出来るようになったのはすごく良かったと思います。
ーLog System導入することでマネジメントする立場からでは教育の観点など含めてどう変わりましたか?
○ 浦野課長
私も管理者という立場で、「現場に足を運ばないといけないな」と考えてはいたのですが、月1回の安全衛生パトロールで現場を見るだけとなってしまっていました。
それがLog Systemの導入により、リアルタイムで現場を見ることができるようになったので、適宜現場を見たい時に見れるのは管理者としても非常に助かっています。
少し現場を遡って、近隣対応の件で相談を受けたりした際に現場状況を振り返られることも出来大変助かっています。
ー品質管理の面では、Log Systemによってどう変わりましたか?
○ 宇野様
今までは監督さんが現場に行かないと現場チェックできなかったが、今ではいつでもどこからでも現場チェックできるようになったので非常に効率が上がり、全員が品質に関して意識が高まりました。
また、log buildさんのサポートで標準施工マニュアルも作成することが出来ました。協力業者様と共有することで均一な品質で施工できているように感じます。
○ 浦野課長
正直、以前はエリア毎別会社のようにそれぞれの色が現場に出ておりなかなか統一ができなかったのでマニュアル作成は大変助かりました。
何よりこのLog Systemの導入が「皆で同じ方向に向かってDXやるぞ!」っていう、旗印としてもとても効果があったと思います。
ーちなみに、Log Systemによって職人さんとのやり取りにも変化ありましたか?
○ 宇野様
リモート対応で距離は離れているが、Log Systemでいつでも顔を合わせて繋がれるようになったので、より職人さんが身近になったと感じている。
以前なら電話で顔も分からない状態でのコミュニケーションしか取れていなかったので顔を見て繋がれることで、職人さんとの関係性も非常に良好になりました。
○ 浦野課長
現場への訪問回数は減少したものの、職人さんから現場へ来てほしいなどの不満は出ませんでした。
リアルでの会話も大事なので、逆にその時間も時には織り交ぜながらやっているので非常に円滑にコミュニケーションが取れています。
また今までは、監督さんへいっていた連絡も宇野さんのところで解決できる場合もあるのでその辺りも変化していると感じています。
ー職人さんにLog Sysytemを浸透されるために取り組んだことはどんなことですか?
まず1番目にやったことは、業者さんに対して昨年の安全大会(22年11月)で、「うちの会社はDX化に向かって進んでいくぞ!」と、決意表明をさせてもらいました。そして1年ぐらいかけて浸透させていきました。浸透させる中で適宜業者さんに集まってもらいながら、そして意見を聞きながら、宇野さんの方で取りまとめながら真摯に対応してきた経緯があります。
ーLog System導入して大変だったことはありますか?
○ 宇野様
360度カメラを配布して設定して、使ってもらうのが最初は大変でした。
それぞれのスマホ環境があるのでスマホに詳しくないかつ、リモートで離れている自分にとっては操作フォローがとても大変でした。監督に協力してもらいながら、現場へフォローに回ってもらったりしていました。また、社内側にも説明して理解してもらう導入段階は大変苦労しました。
ー安全管理の面で、Log Systemはどのように活用されていますか?
○ 宇野様
月1回のリアルな安全パトロールとは別に、Log Walkを使って全現場をチェックしてその結果を安全衛生協議会にて職人さん含めて定期的に報告共有しております。
やっぱり全現場を足を運んで見るのは1日では到底無理なので、Log Walkで1日で全現場確認できるのは助かっています。
本当にLog Walkは、自分の目で見ることが出来るのでいいですね。
ーLog Systemによる安全パトロールはどのような効果がありましたか?
○ 宇野様
職人さんによって現場美化の差があったりしたんですが、キレイな現場事例をLog Walkで共有することで皆の意識が変わって行きました。
さらに、お施主様にも共有しているのでより安全だけでなく美化への意識が高まった現場になってきていると思います。
○ 浦野課長
会社としては以前から現場の環境整備を何年も取り組んできましたが、なかなか現場監督やお施主様も足を運べない状況のなかで「現場を綺麗にしよう」っていう職人さんたちのモチベーションを保つことの難しさがありましたね。
Log System導入によって日頃から現場を見ることで、職人さんが地道にやってるものが日の目を浴びてく、イコール環境整備の必要性ややりがいも感じながら、少しずつモチベーションも変化してきていると感じます。
ーLog Systemについてお施主様の反応はいかがですか?
○ 宇野様
私の方で10月からお施主様へLINEを通じて現場の進捗報告を始めています。私自身は配信後に直接お施主様とやりとりはしていないですが、監督から「お施主様が喜んでいる」という声は聞いています。そういう声を聞くと、とても嬉しいです。
○ 浦野課長
監督からお施主様にLINE登録案内をしてもらって、実施しています。
お施主様は「現場のことを知りたい」という想いがあると思うので、そのようなお施主様のニーズに応えられているのではないかと感じています。
今後、お施主様からより具体的な喜びの声が聞こえてくるとさらに業者さんたちのモチベーション向上にも繋がってくると思います。
ー以前のお施主様への報告に比べて、どう変わりましたか?
○ 浦野課長
以前は週1回というざっくりとした目安だったので監督によって対応がバラバラで属人化しておりました。
Log System導入によって窓口が集約でき、現場報告が見える化されるので全てのお施主様にしっかりとした形で統一した案内ができるようになりました。
ーLog System活用することによってブランディング強化などのセールス面での効果も期待できますか?
○ 浦野課長
営業より360度画像を商談ツールとして使い始めていると、耳にしています。徐々に効果が出始めると感じております。
この取り組みはホームページに掲載しており、またプレスリリースに関してもlog buildさんからアドバイスを頂きましたのでこれから進めていこうと考えております。
ー着工前の敷地調査でも活用されていらっしゃいますか?
○ 浦野課長
営業さんが現場にいった際に必ず撮影してもらっており、その撮影データを各担当者にて共有しております。
現場で発生する諸経費も確認できるので、例えば営業さんがその日のうちに、建物価格を把握することもできるので助かっています。
ーLog System導入によってお施主様に伝えたいこと現場管理の強みというのはありますか?
○ 浦野課長
やはり強みは現場の検査回数だと思います。見えなくなってしまうところの検査は、とても必要なことだと思いますが、監督まかせだとどうしても疎かになってしまう心配がありました。Log Systemによって個人任せにせず隅々まで会社の目が行き届くっていうことはとても重要なことだと思います。
ーLog Systemをぜひ、こういった方に勧めたい!というイメージありますか?
○ 浦野課長
各会社さんにはぜひどんどんDXを導入して頂き業界全体にデジタル化が広まっていってほしいなと思います。
ー導入後のサポートはいかがですか?
○ 宇野様
導入前後は結構短いスパンで打ち合わせしてきたので、そのサポートのおかげですごい慣れてきて使えるようになった。現在は月1回ぐらい定例会を開催してもらってますが、そういう場があることによって自分も一旦そこで振り返ってみたり、何か困ったことはないかなとか今後どうしていこうっていうのが考えるきっかけにもなるので、すごいありがたい。また、職人さんからの操作に関する問い合わせについても直接log buildメンバーからサポートしてもらいながら解決できるので非常にそれも助かっています。その他、ヘルプページにマニュアルや使い方は掲載されており、すぐに見れるので現場にいても使いやすいと感じます。
○ 浦野課長
やっぱり定期的なミーティングをするイコール私達も進まざるを得ないみたいなところで、お尻を叩いていただけるってのはすごくありがたいですよね。
あとは一番最初に説明を聞きに行ったecomoさんの湘南の事務所がおしゃれでかっこよかったので、あんな風になりたいなっていう憧れもあって、追いつけっていう感じで頑張っています。またlog buildさんはリアルタイムで色々と新しい開発をされているので、引き続き、有意義な情報もお願いできたらと思っています。
浦野課長、宇野様ありがとうございました!!!!
地域に根ざした、お客様の人生における生活を豊かにする 『トータルライフサポートカンパニー』を目指す。
静鉄ホームズは、超ZEH(HEAT20・G2)仕様の高気密・高断熱の住宅を、ツーバイフォー工法で建設しています。